咲 / Saku

美しい日本語のように

 

  口紅をつけるでも塗るでもなく、「紅をさす」、この美しい日本語。
まさにその言葉に足るような、
控えめにも華やかに、黄と紫の上絵をさした上品な佇まい。

上絵付けでしか表現できないありありとした黄と紫の色彩。
愛らしい点模様がワンポイントになっています。

「上絵付け」とは、一度焼き上がった器に更に絵付けを施して温度の低い窯でもう一度焼成する技法のことを言います。
手間と時間はかかりますが、その工程を踏むことでこの鮮やかな黄色と紫の色合いが生き生きと、まるで花が咲くように生まれてくるのです。

凛とした佇まいの中にも、粋な色遊びが感じられる“咲(SAKU)”シリーズ。

どこか涼しげにも、はたまた温かくも見える質感をしているので、
熱い夏にはひんやりと涼を楽しむ器として、秋冬にはほっこりと料理の温もりを感じる器として、
季節の移ろいとともに食卓に花を添えてくれます。