新入荷「Dance (ダンス) 」

 

こんにちは。

すっかりご無沙汰しておりましたが、久しぶりの更新です。

昨年の秋からコツコツとサイトのリニューアルをしておりまして、
ようやく整ってきたのが年明け頃です。

ちょうどその頃からでしょうか、
早2年以上続くコロナ禍に加え、世界情勢やそれに伴う国内の経済状況も、
急速に混沌さが増しているように感じます。

 

美濃焼の産地でも同様に、

これまでとは違うな、、、

と、感じることが多方面において生じてきています。

 

ガスの値上げや原料の高騰など、「ものづくり」において非常にシビアな影響もあります。

まさかどこかの国の戦争が、
美濃焼のお茶碗ひとつの価格や供給にも影響を及ぼすなんて、これまでは考えたこともありませんでした。

 

そんなこんなで、こちらのオンラインストア更新もすっかりご無沙汰しておりましたが、

本日から7月!

更新が滞っている間にも、新商品がたくさん入荷してきております!

 

夏は陶器の閑散期。

暑い時期に陶器は売れない、なんて言われたりもしますが、
(ガラス製品の需要が増える為。)

またコツコツと(マイペースに)、MERUらしい新商品をご紹介していきたいと思います。

久しぶりになりますが、どうぞよろしくお願い致します。

 

ということで、早速、本日ご紹介するのは、

冒頭の写真、鮮やかなイエローの彩りがこの季節の気分にもピッタリな、

「Dance (ダンス) 」シリーズです!

(商品ページはこちら☞ ダンス / Dance

 

 

抑揚の効いた大胆なフォルムが特徴のどんぶり3サイズと、

 

➤高台丼L(φ16.2×10.5㎝)税込¥3,520

➤高台丼M(φ13.8×8.8㎝)税込¥2,750

➤高台丼S(φ12×7.7㎝)税込¥1,980

 

手のひらサイズの小プレートと、サラダボウル。

 

➤12.5㎝切立プレート(φ12.5×2.5㎝)税込¥1,430

➤17.5㎝ボウル(φ17.5×5㎝)税込¥2,530

 

 

こちらの5アイテムにて展開しております。

まず目を引くのは、やはりこのカラーリングでしょうか。

鮮やかでありながら、
サラッしたマットな質感がどこか静かで大人びた印象のイエロー。

 

薄っすらとグリーンが透けて見えるような印象。

原色的な黄色よりは、

はるかに 優しく上品大人びた調和がとれた、そんなイメージの黄色だと思います。

 

 

 

非常に印象的な色味の器ですので、

お料理と合うかな~?

なにを盛り付けようかな~?

派手すぎないかな~?

と、ちょっとドキドキされるかもしれませんが、

黄色のカラーはお料理の彩りと非常に相性が良いのです。

赤・紫・緑などビビットなカラー、フレッシュなカラーは、
このやわらかなトーンのイエローを背景により一層いきいきと彩り豊かに映ります。

 

お料理の合わせで言うと、個人的に意外だったのが

お刺身!

 

手のひらサイズの12.5㎝切立プレートに一人分のお刺身をそっと盛り付けてみて下さい。

まず、ポーション的にもぴったりで盛り付けのまとまりが良い。

そして色合い。

優しいイエローのトーンを背景に、
白身の透け感や瑞々しさ、赤身の鮮やかさ、
ついでに添え付の大葉や大根のつままでも、
なんだかいきいきと、それこそ「Dance」の名の通り、
食材が踊り出すようにとても美味しく見えるのです。

 

 

 

そして、もうひとつ特徴的なのが、渕に施されたアメ色。

 

じわっとにじみ出るような変調や憎めないアンバランスさが、なんとも良い味を醸し出しております。

 

ビビットなカラーのひとつである黄色をベースとしながらも、

どこか「和」の趣 や、堂々とした佇まい を感じるのは、

この焦げたようなアメ色が、程よい“渋み” をプラスしてくれているからではないでしょうか。

 

先述した、意外にもお刺身が良く似合う!といった所以は、こういった部分にもあるのかもしれません。

 

↓参考までに、イエロー単色で表現したサンプルがこちらです。

 

形状が異なりますが、それ以上に印象ががらりと変わって見えます。

 

色の表現、やきものでいうところの釉薬の工夫やひと手間は、

ご覧の通り器の印象を大きく左右します。

このイエローの釉薬自体とても素敵な風合いで、

単色でも十分に存在できるのですが、

今回も少しだけ、“MERUらしい” オリジナルのエッセンスをプラスしました。

 

この「Dance」シリーズの製作の過程では、

どちらかというと雑貨テイストでライトなイメージのイエローに、

少しだけ 重厚感 をもたせ、和食のテイストにも合わせやすい ことを大切にしました。

 

アメ色の選定にもこだわりました。

写真は、テストサンプルの一部です。

 

ベースの黄色に対してもう一色(アメ色)を重ねていくのですが、
どんな風に発色して、どんな動きが出るのか、
そういったことは実際にやってみないと分かりません。

 

商品開発の際、私は割と直感的に物事を進めていきたいタイプなのですが、
サンプルが焼き上がったとき、
このアメ色に関してはものすごく悩みました。

 

ちょっとした違いだからこそ、
その絶妙な良し悪しが好みを左右します。

 

どこか 挑戦的で最もドラマチック なこのアメ色の表現には、
実はそんな考えや苦悩があったりもします。

 

 

MERUでは、以前より土物の黄色い器「Flamenco (フラメンコ) 」シリーズも展開しております。

(Flamencoシリーズ商品ページはこちら☞ フラメンコ / Flamenco

 

「Dance(ダンス)」シリーズは磁器なのですが、

両者の質感や風合いの違いもユニークです。

 

左が「Dance」、磁器です。

右が「Flamenco」、こちらは土物。
土を感じる風合いも磁器にはない愛らしさを感じます。

 

色を表す言葉だけで表現してしまえば、どちらも“黄色”なのですが、

「ものづくり」を通じて幾通りもの表現に化けること、化けさせることが、

私たちの仕事の醍醐味であり、楽しみでもあります。

 

 

と、久しぶりのブログでついつい長くなってしましましたが、

新商品「Dance(ダンス)」の魅力を少しでも皆様にお伝えできたでしょうか?

 

「Dance」の温かな雰囲気は、ご家庭の食卓にもよく馴染みますし、
お手持ちの食器とのコーディネートも存分に楽しんで頂けると思います。

 

日本各地でとっても暑い夏を迎えておりますが、

イエローの器で食卓も華やかに、器からもビタミンをチャージして、

楽しく晴れやかに夏を乗り切りましょう!

 

Instagram☞MERU(@marukuniito.meru)でも様々な写真をご覧いただけます。

是非こちらもチェックしてみて下さい。

 

今回ご紹介した「Dance(ダンス)」の商品ページはこちらより ☞ ダンス / Dance